"飾・彫金"カテゴリーの記事一覧
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じゃじゃじゃっじゃぁ~ん!
はい、ってことですね、
本日は、
NPO法人日本宝飾振興会JAJA のっ!
セミナーに参加してきました。
まあ、オイラは会員ではないんですけれども、
某会員の方に誘っていただき行ってきました。
ま、会員じゃなくてもHPから申し込み出来たみたいですけどね。
さて、
第5回目というSALON DE JAJA。
今回のテーマは~
新企画「ミュージアムに行きましょう」Vol.1 ということで、
三井記念美術館「華麗なる〈京蒔絵〉-三井家と象彦漆器」
講師 三井記念美術館学芸員 小林祐子
でした。
いや~正直に言ってもイイですか?
自分・・・蒔絵って目にはしたことありましたけど、
実際、技法とかなんやらかんやらって全く知りませんでした!
金粉などを「蒔く」絵だから蒔絵って、今日知りました!
で、
今回見てきた漆器・蒔絵は超有名らしいのですが、
「象彦」さんって誰?という具合で・・・屋号でした・・・象彦。
今でも漆器などは結婚式の引き出物など主に京都・関西では売られているそうです。
さらにっ!
今回の主な展示物は、6代目~8代目西村彦兵衛「製」とあったのですが、
西村彦兵衛とは代々象彦の当主?が名乗る名で、
決して職人ではない。だから、「作」ではなく「製」ということ。
だ!そうです!!
恥ずかしながら何も知りませんでした。
いやぁ~見る前に講演聞いておいて良かったです。
なんかより深く感じる事が気がします。
んで、
そんな蒔絵、象彦、西村彦兵衛、そして三井家のお話を聞いた後、
入館。
展示物を見る。
主に明治から昭和初期かけて製造された展示物で
三井財閥三井高棟氏がオーダーした物や皇家への献上品まで、
超高級蒔絵漆器が並んでおりました。
当時、千円で一軒家が買えるという時代に、
当時の帳簿には、四千円也。とか。三万円也。とか。
・・・・・・
三井家というのは、元々京都出身の方々らしくて、
京都の工芸品をはじめ、日本の伝統文化、芸術をとても大事にされていらしく、
パトロン、パトロネージされていたようです。
特に高棟氏はそちらの才もあり、中でも象彦、西村彦兵衛はお気に入りだったそうです。
で、
ここらは実際に物(ブツ)を見たオイラの感想です。
まず、、、
一切手抜きが無い。当たり前ですけど。
箱ならば、裏側や接地部分。金具など細部に至るまで優美に飾られていました。
ほんの1センチ四方、どこを見てもウットリ出来そうです。
そしてデザイン。
漆器といえば、やはり黒。そこに映える金色や螺鈿、白や朱、青金まで。
煌びやかな物もあれば、風流な物、遊びのある物など様々で、
一貫して感じるのは、上品で綺麗ということ。
途中、大元が木材であることを忘れます。鉱物や貴金属、輝石のような物に感じました。
そう!
大元は木材で、今で言う塗装やコーティングなど幾重にもすると
歪んだり反ると思うんですが、もちろんキチッと出来あがっています。
お見事!としか言いようのない逸品揃いでした。
いやぁ~イイモノ見てきました。
そしてパトロネージ。造り手しては、とてもイイ環境ということが感じとれました。
「ウチ、金鉱山もってるから存分に使えよぅ」とか言われてみたいものです。
以上、
ちょうど美術館とか行きたいと思っていた今日この頃、
とてもイイ機会でした。
誘ってくれた某造り手仲間さん、と仲間たち。
企画してくれたJAJAの皆さん。
有り難うございました。
NPO法人日本宝飾振興会JAJA
京漆匠 象彦
三井記念美術館
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ハイホー ハイホー
33歳直前にしてなんだか・・・
パイ毛が勢いを増してきた事に気づく今日この頃。
歳を取ると微妙な毛が伸びるって言う言い伝えは
本当らしいです。
さて、
裏POKOブログ、今日はリングを2本ご覧いただきましょー
しかも、
その工賃とご一緒に!
ほいほいっと。
まずは18金・サファイヤ・メレーダイヤのリング。
サファイヤを中石に、左にネーム彫り、右にハワイアンのプリメリア的彫り。
でっ!
工賃:¥30,000
次!
プラチナ900・南洋真珠16mm・ダイヤ1カラット強のリング。
真珠が大きくてぶっちゃけ真上からだと、ほぼダイヤ見えないっす。
がっ!
工賃:¥100,000
どちらも材料は支給。
板や塊から造り、石留め、仕上げまでと。
上は一般客で、下は業者。
この工賃、ま、完成度にも大きく左右されるだろうけど、
パッとっ見で高いのか?安いのか?
ちなみに、
時間的には日給2万円也。
皆さんの感覚はいかに!?
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10月15日。
いってきましたっす!
ムスブセミナー。
今回のテーマはタイトル通り、
『ブランドとは何か~日本の不思議な宝飾品市場』 講師:山口遼氏。
いやぁ~
「ブランドとは何かっ!」
「宝飾品市場!」
なんて言うモンっすから、
けっこう小難しいお話なのかと思いきや、
オイラみたいなモンが、常日頃から持っているモヤモヤしたモンを、
毒舌ツウ快に言ってもらいました。
考え込むより、むしろスッキリ気持ちのイイ講座でした。
で、
実際の内容はどんなん?というと、
まず、
講師の山口氏について、(知ってる人も多いでしょうけど)
御歳70過ぎのズバッと歯切れの良い口調のオヤジィ。
中身は、元ミキモトの方で、戦後の日本経済全盛期の頃に
ミキモト本店店長やったり、その職権で世界の宝飾品から
博物館やら美術品やら見て周ったとか。
日本人の中で、この人以上に宝飾品を見て取り扱った人は
そうそういないだろう。と言える人。
ちなみに、「作り」に関しては「ほとんど知らん」とも本人が言っていた。
で、テーマの一つ、
「ブランドとは何か」
買い手が指名買いするお店。
あの店の品物はとても良いものだ。他で1万円で買えても、
あの店の品物ならば、3万円出しても買いたい!
あの店の品物が買いたい!
と、言う感じ。だそうです。
で、日本の場合、宝飾品、ジュエリーに関しては、
「あの店の品物はとても良いものだ。」と認識できる人がおらず、
「世界的なスーパーブランド」と呼ばれるモノが、
価値あるブランドとして紹介され、商業的に売られたと。
ブランド。買い手の側からみると、
品物に対する自己判断の放棄ということ。だそうです。
テーマその2
「日本の宝飾品市場」
戦前は確固たる階級社会で持つ人が限られていた。
戦後、東京オリンピックからバブル崩壊まで、
日本経済の右肩上がりと共に市場拡大。
売った時代ではなく、売れた時代のおよそ30年。
そして、
誰でもジュエリーを手にする、している現在、
客はどんどんレベルアップしてる中、売る時代に。
宝飾業界にはこういう世代があるそうです。
第一世代:
戦前~戦後1960年代まで。主に質屋や時計屋が宝飾品を扱った。
第二世代:
1960~1990年代まで。何でも誰でも勝手に売れた時代。
第三世代:
1970~現在。何でも売れた時代が終わり、売る時代になって
何をしていいか分らないオヤジ続出。
第四世代:
1990~現在。売る時代。これからの人。
講師の山口氏は盛んに言っていました。
これから第四世代の人たちは第三世代のオヤジ達の話なんか聞くな!
「何が売れてるの?」なんて言うのはバカ野郎!
だと。
テーマ3
「これからの日本の宝飾業界」
今、日本の宝飾業界の問題点と改善点。
お客にとって、何がもっとも良いのか、大事なのか、という視点を持つこと。
顧客を甘く見るな。
3兆円産業など過去の栄光から抜け出すこと。
悪しき慣わし、しがらみを断つ。
商品の善し悪しを分らない人が商品を選んで、作っている。
教養レベルを上げること。
業界としての勉強の場、資料室、展示室など共通の場をつくる。
などなど、
なかなかにこの業界(っていうか、どの業界も?)難題だらけで、
でもそれらを変えなくては日本のジュエリーなんてモノは作れない!と
いう感じでしたっす。
山口三位一体論というのがあるそうで、
オヤジ(店主)のレベル=商品のレベル=客のレベル
となるそうです。
ジュエリーは美。美は感じるモノ。
まず大事なのはデザイン。そして作り。
だそうです。
こんな感じだった山口遼氏によるセミナー。
オイラとしては、山口氏の次世代への期待と激励!と受け取ったっす。
本当に日本のジュエリーが出来て、
欧米・中国・ロシア・インド・中東って客に出来れば・・・
ワクワクが止まりませんねぇ。
最後に、
オイラが一番!納得して気に入った山口語録は・・・
JJA
J(邪魔な) J(爺の) A(集まり)
ん~ シビれた!
確かに、金持ってて、権威あって、名声あって、か、
なんか知らんっすけどぉ~
ホントマジJJA~
そんな今日この頃。
あ、一応言っておきますけど、
みんながみんなってワケじゃないっすよ。
ソコは!山口氏も言ってましたっす。
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ハーイ!ペペロンチーノ?
オォ~ゥ、ペペロンチーノ!?
イェッス!ペペロンチーノ!
イヤッフゥー!ペペロンチーノ!ペペロンチーノ!!
はい、ってことでっすね。
昼にどうしてもペペロンチーノが食べたくなってっすね、
パスタ買ってきては作ったった今日この頃です。
てか、
「ペペロンチーノ」だけではイタリア語で「唐辛子」なんすよね。
しかもどうやら英語だし。オイラの語学力ってこんなモン(笑)
さて、
話変わって今度はオイラの本分!
先日お伝えした「普段使い出来るリング集!」っす。
まあ、集ってほど無いんすけど、3本っすけど(笑)
「ナナメにスル妙」も合わせてご覧くださいっす。
今回のはいずれもリメイクできたモノなんすけど、
普段使いする為のリングの場合、
だいたいどんな洋装でも合うような
ベーシックな、シンプルなデザインで、かつ!
機能性、実用性のあるリングが好まれるようです。
まずコチラ。
左の立爪リングを右のにしました。
「シンプルで華奢で服に引っ掛らないモノ」との事でしたので、
そのまま一つ石のソリティアで、
服に引っ掛らないようにフセコミ留めで、
華奢ということで、フセコミをリング腕部分巻き込みタイプ
にして、ダイヤを留めた後にリング腕からフセコミまでが
より細くなっているよう見えるように、ここで!
「ナナメにスル妙」っす。
ほい。
ほいっと。
反射具合で分かり辛いかもしれませんが、
こんな感じっす。
ちなみに、このダイヤは0.6カラットくらいの大きさだったので、
実は、かなりガッツリと厚めの地金で巻いてます。
ですので、甲丸のように丸くスルとかなりのボリューム感です。
シルバーアクセで見られるような感じっすかね?
だから「華奢」にする場合、「ナナメにスル妙」が必要になります。
で、
おかげさまでご満足いただけましたっす。
あ、あと、リメイクの際、元のリングを潰してもイイ場合は、
無理に爪起しをやるよりも、画像のように爪に切れ目を入れて
外に開いた方が安全に石を外せます。
んじゃ、次っす。
いっぺんに2本っす。
エンゲージ&マリッジリングのリメイクっす。
元のリング画像が無いんですが・・・
左の元は、立爪のエンゲージリング。
右の元は、甲丸にダイヤが埋め込まれたマリッジリング。
立爪エンゲージの方は、
やはり背が高く引っ掛り易く普段使えず、
仕舞い込んだままじゃ勿体ない。とのこと。
甲丸マリッジの方は、
10年以上経つと、リングは傷で曇るし、
ダイヤも埋め込みなんで目立たない。
「もうちょっとキラキラしたのが欲しい!」とのことでした。
で、
エンゲージの方は、
ダイヤの高さをギリギリまで低くして、
腕には追加でメレーダイヤを彫り留めしてキラッキラ。
出っ張りは少なく、リングの腕は厚みを持たせたので頑丈です。
ここでも「ナナメにスル妙」が使われておりまっす。
エンゲージこれ見よがし!ではなく、
ちょいとお洒落さんになる時にはなんなく身に着けられる感じです。
マリッジの方は、
ちょいとメレーダイヤを追加して
記念日など彫り入れるのでハーフエタニティへ。
細身ですけれどキラッキラ。
どんな時でも身に着けらる定番デザインっすね。
以上、
「普段使いのダイヤモンドリング」でしたっす。
やはりベーシックと言えば、ベーシックな安定したデザインを
お客様は望んでくるようですね。
そこをさらに、お客様の好みに合わせて、
身に着ける時の風景を想像しながら、
お客様それぞれに合わせた誂え物にしたと思っておりまっす。
こんな今日この頃っす。
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画像が無いんですが・・・・(汗)
本日は、
お客様に感動して頂いた、『ナナメにスル妙』を
ちょい解説。
先日、
とあるお客様がウチに持ち込んできた
プラチナダイヤモンドリング。
0.5カラットUPのダイヤがソリティアな6本立爪リングでした。
がっ!
エンゲージリングながらも、
「普段使い出来ない」とのことで、リメイクに。
ウチに持ち込んできたワケっす。
で!
ご希望の内容は・・・・
まず!洋服に引っ掛らないという実用性!
そして!指に似合った華奢な感じのテイストゥッ!!
ふむ。
職人剣さんが過去の経験実績から推察すと・・・・
リング腕部分が絞りつつダイヤを巻き込む伏せ込み留めする
リング!!
んで!
見事にOKでしたっす。
「そう!こいうのが良かったのっ!!」と、
オマケでケースもプレゼントしたんすけど、
そのまま指に身に着けてお帰りいただきましたっす。
ありがとうございまっす。
さて、
一見、上手くいった自慢話テイストで、
お題の『ナナメにスル妙』ってなんぞや?ですが、
お客様のご希望に添えるちょいテクっす。
まず1の、「洋服に引っ掛らない」ということ、
爪留めではなく、ダイヤを囲む伏せ込みしかないっす。
(デザイン的に出っ張りを無くす)
次に2の、「華奢に」ということ、
指にハメて真上から見た状態で、「なんか細めに見えれば」
イイのです。実は。
ソコで!
実際のリング腕の幅2ミリUPでガッツリダイヤを留めながらも、
ダイヤの留っている中心に向かって
『地金を斜めに鑢で磨れば・・・』
ダイヤはガッツリ留っていながらも華奢に見えると。
もちろん引っ掛りはナッシング。と。
なるワケっす。
そんな、
普段使い出来るリング集。
最近、数点を加工したんで近日ブログにて画像UPを予定っす。
お楽しみに。