"飾・彫金"カテゴリーの記事一覧
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前回のあらすじ・・・
「ダイヤモンドリングの爪が引っ掛る。どうにかしてほしい。」
という依頼がきた。
とりあえず小さくなってる爪をぶった切ってくれた。
はい、どうも!剣さんでっす!
今回は↑の続きっす。
ってことで、
新たに爪を作り、立て直すワケなんですけどもっ
どうんな爪にするべか?
元々あった爪のようで少し大きくするか?
板爪にするか? 袋爪にするか?
割り爪にするか???
おまかせなのでセンスが問われるところ・・・
で!
結果的に選んだのは、こちらっ!
メレーダイヤの共有爪テイストで、
丸いので衣服はひっかからず、かつ!
しっかりと8点でダイヤを留めている仕様。
板爪然り、割りを入れない角張る袋爪は、デザイン的にイマイチだし、
かといって、袋爪で丸にヤスリですっても重たい感じになるし、
元々の丸爪にしても、大きさが中途半端で、すぐにまた引っ掛る状態になりそうだし、
じゃあ!
割り爪で、スクエアの角を逃がしつつも当たらない、
横にある共有爪テイストな爪で、しっかり留めるくぁ!
と、いうことです。
爪の先端はピタッっとダイヤについており、
そこから トゥルン っとした丸みを帯びていて、しっかり8点留め。
ダイヤの角も当たらないので実用性に長けておりまっす。
こんな感じに仕上げてみました。
ちなみに、
マニアックな話・・・
今回のロウ付けは、脇石がダイヤだったので、
普通に酸素バーナーでロウ付けしました。
安全のためには「とのこ」を塗るのが一番イイようです。
ダイヤ以外の場合は、レーザーなんかで溶接しましょうっす。
そして、
とりあえず立てた爪は、ロウ付けの際に、
外側にロウを盛ると、下手すると毛細血管現象で彫り留めの方に流れるので、
基本的は内側から流しましょう。どうせ後からカッターなどで石合わせの為に削りますから。
(ま、一部後からすれる箇所を外側からロウ付けしますが)
最後に、
この爪だと、スクエアカットのダイヤの先端を抑えないっすから、
かなり思いっきり留められる。
という利点もありまっす。PR -
どもども、
ここ数日間は糸のこ引きの夢を見ています。
剣二っす。
さて、先日きたお仕事で、
「ダイヤモンドリングの爪が、服とかにすぐ引っ掛るのでどうにかしてほしい。」
という加工依頼がありまして、
そのリングと言うと、こんな状態だったんです。
センターのメインストーンは0.4ctくらいの
角石イエローダイヤ。
元々なのか?擦り減ったのか?
非常に爪が小さくなっています。
で、依頼の問題点はこちら。
矢印でしめした箇所。
要は爪が小さく、石は留っているものの、
爪楊枝の先端みたいなので服やらに引っ掛る。
というワケっす。
この状態が続くと、
強く引っ掛ってしまった場合、最悪、爪が外れてダイヤを落としてしまう。
または、爪が擦り減って、やっぱり最悪(以下同文)
です!
な・の・で☆
石を外して爪を新たに付け替える方向にっ!
ってことで、
とりあえず既存の爪をぶった切ってくれました♪
ちょびっと残っているのは、新たに立てる爪の
ロウ付け(溶接)作業する為の言わば「のりしろ」です。
で!
どうなるのくぁ!!!
続きはまた後日~ (笑)
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貴金属技能士会で開催した
日本トップジュエリーデザイナーである
『石川暢子さんの自宅での講演会』
に!
行ってきました~
まず言いたいのは、『有難う御座います。』感謝です。
今回の講演会開催、
技能士会メンバーの中に石川暢子さんの工房である閑ジュエリーの
元作り手さんがいまして、「みんなもぜひお話を聞いて欲しい!」
という気持ちからカタチとなりました。
その人はオイラが個人的にも尊敬する人なので
その人が惚れ込むほどの先生、前々から「ぜひお会いしたい!」
と思っていたのです。感謝です。
そしてみんなでご自宅へ伺うと、
上品な雰囲気、変な垣根は無く、我々もスっと入れる空間、先生自らのそういうおもてなし。
始まる講演会。
とても共感できる話に、感服するもの作りの姿勢、そして我々も発言できるような空気感に
オイラが思わず言ったのは、「ジュエリーの重さに関する質問」。
しっかりと話を聞いてくれて、身に着けていたジュエリーを手に取らせてくれました。
素晴らしい感動。
今回の大まかなテーマは二つ。
石川暢子さんが歩んできた経歴から今に至った、
ジュエリーというものの考え方、思想、思った事のお話。
作るための発想、造詣、やり方そして感性というもののお話。
聞いていると、
「デザイナー」という枠では到底収まりきれない
作り手としてのプライド、デザイナーとしてのセンス、経営者としての才能、
時代を掴むプロモーターとしての感性、人としての努力、運、と並々ならぬものを感じました。
それでも
「その時に出来ることをやる」という等身大の言葉は、
ひじょうにオイラの信念の確認が出来ました。
圧倒されるのではなく、全てを包み込むような存在感。
これが一つのトップレベルの人か。
そんな、人が惚れ込むのがよく分かる人柄に
充実した内容の講演会。
今日、オイラは幸せでした。
オイラ個人ではなくとも、今日の日を昇華させ
日本のジュエリーを作っていきたいと思います。
本当に有難う御座いました。 -
21日土曜日。東京27℃。
最近、美術館とか行ってないし、世間一般のジュエリー商品も
雑誌でくらいしか見てなかったのでちょいと友人誘って
上野のサンゴ展から有楽町⇒銀座周りで色々見てきました。
まず、上野、国立博物館の『サンゴ展』
サンゴ自体の展示から装飾品の展示、
日本のジュエリーデザイナーの作品から学生さんの作品まで展示されていたのが
ちと企画として面白かったです。
でも、オイラが注目したのは江戸時代の?簪や櫛がズラリと並んでいた展示。
以前TVで誰かが「ネイルや携帯を飾るデコレーションというのは新しい美!」
とか言ってたんですけど、
螺鈿やサンゴでデコってるモノが普通にあったっす。
まさに今のギャルが持ってる携帯のような感じ。
昔の小さい花の形したサンゴや翡翠やラピスなど
今だと枠なんぞ作らずに、こういうデコ使いイイかもねっす。
で、お昼に休日らしく
ちょいと美味しいパエリアにビールなんか飲んで一休みしたら、
次は、有楽町⇒銀座へ
デパートのショップとか覗きつつ、
ミキモト本店ミキモトホールにて『「指輪-その饒舌なる小宇宙の物語」古代エジプトから現代まで』
を見てきました。
こちらは時代歴史とともにアンティークジュエリーを楽しめました。
品物ごとに持つ意味や使われている技法なんかも注目ポイントっす。
上の二つ、どちらももう日がないっすけど、
わざわざ時間作って行って見ても損は無しっす!!
んで、その後、
スーパーブランドで寄ったのはティファニーくらいだったんですけど、
というのも、
デパートなどに入っている一般ジュエリー商品をリサーチしていると、
やはり近年の地金の高騰やデフレを受けて、
シルバーはまだしもゴールドとかだと品物がどんどん小さくなってるんすね。
パッと見オイラでも蝶とリボンが区別つかないよ~みたいな小ささ。
で、15,000円前後が主流でしたかね。
それでこういうテイストのモノならファンシーショオップからの
スーパーブランドのティファニーだろう。と思い寄ってみたんすけど、
あるある、雑誌でよく見かけるモノたち。
鍵や錠やチェーンにぶら下げられるあれとかこれとか。
以前は、ティファニーと言えば、
華やかながらも繊細で細やかな細工の小さい品物。ってイメージだったんですけど、
今回は、おや?なんかデカイ。と思いました。
と同時に、パッと見で形が識別できる大きさってこのくらい。
と思いました。
ま、ブランドということもあり、お値段は全然違ったりもするけれど、、、
そんなこんなで暑い中を結構歩き回ってきた今日この頃。
さらに、とあるコーヒーショップを探して余計に歩き回ったので
イイ勉強になったと共に、イイ運動になりました。
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リング内側:手彫り文字彫り(サンプル)
「Eternal Love」:ドイツ文字
・・・ちょっと「E」が離れ過ぎたw
しかも「v」が「b」みたいな書体を選んじゃったw
てか、
お客様に聞くと、
ドイツ文字っていうか、オールドイングリッシュがご希望なので
その辺を修正修正。と。
マリッジリングでリングの内側に記念日やメッセージを
彫り入れするっていうのがよくありますけど、
一般的には機械やレーザーなどで彫金を施してあります。
ですが、
お客様のニーズにより、ウチでは手彫りで彫り入れしたりしています。
和彫りで、しかもリングの内側に!というと、
小さい文字ですし、技法的にも多少の難があり、
ぶっちゃけ、
機械やレーザー彫金の方が字はキレイです。
それはもう、一つの、Fontですから。
でも、
マリッジリングという特性から、
「この世に二つとない手彫り」ということ。
「他と違って長年着用しても文字が消え難い」ということ。
で、
ウチに注文下さるお客様は、ほぼ100%手彫りを選ばれていきます。
まー
ウチが手作り手彫りなので
始めからソレを求めて来られるってのもありますがw
P.S.
リング内側に手彫りでオールドイングリッシュ、
「2011.5.20 Eternal Love K&Y」 とか彫って、
工賃¥10,000とか見積もり出したら、、、
レーザーとか安いのね・・・
ちょっと考えるわ~ww