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POKO blog

飾り職人・ジュエリークラフトマンによる彫金と趣味と変な日記。

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工具。古キ物ノ呼ビ声。
シルバーを削ったヤスリっていうのは、ゴールドとかを切れなくなるので、

昔親父やウチに居た職人さんが使ってたヤスリを使おうと思いまして、

仕事場の隅に放置プレイされている

人によってはガラクタ、人によっては魅惑の小箱を漁ってたんすよ。


hibi-090929-01.jpg  (魅惑の小箱。てか缶カラ)


う~ん。。。下手すりゃ30年以上モノ。

少なくとも15年は放置のモノ達っす(汗)


で、

そんな中から予想以上に、


イイモノ発見!!


hibi-090929-02.jpg


(アライ製キサゲ)






東京ならずとも、飾り屋さんなら一度は聞いたことがあるだろう工具屋さん。

アライさんトコのキサゲっす。


年代モノ、古びているからって侮るなかれ。

昔の工具はそれこそ職人さんが作ってたので、鋼材自体が良くできてるんす。

しかも、品質でも定評のあるアライさんトコのなんで、

最近のそこらで売ってる量産品なんぞ話にならないってワケっすよ。

キサゲがけした時の感覚でいうと、

鋼材が悪いと、 ザザザ、、ザグ。って感じっす。

鋼材がイイと、 シャー スッ って感じっす。


ってことで、


さっそく砥いで使ってみたっす。


hibi-090929-03.jpg
拡大してるトコに注目っす。

左から、ゴムがけまでした状態。

中目からキサゲがけした状態。

中目ヤスリをかけた状態っす。




そう、油目ヤスリとか飛ばして、キサゲだけでこんだけ出来るっす。

作業が速い!

ちなみに、間の角は後でナナメに落とすのでダレてますが、

キッチリカッツリ仕上げることも可。っす。


ぶっちゃけ、

「キサゲ仕上げなんかしたことねぇよ~」「メンドーなだけだよ~」なんてことを

言ってた時期もありましたが、

普通に使えるし、場面によっちゃー作業が速い。と改めて思う今日この頃っす。


んでも、

技能士会カイチョーの持ってたキサゲの方がイイなぁ~

刀みたいなちゃんとした鋼の刃だったモンなぁ~

さらに良質の刃物って、感覚的に、

シャー サッ  じゃなくて、 ヌルン ヌルッ  って本当滑るように切れるんすよ。


あ、もちろん、


ちゃんと砥げてる前提っすよぅ~

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コメント

1. 無題

めちゃくちゃお久しぶりです  なんだか忙しくていっぱいいっぱいの生活をしています  それでも時々拝見して勉強しています
また凄い物がありますね 手入れをして使える物が多いと良いですね 私には今時の物より使いやすい物があります もう買えない物もね

2. 古いモノ。

どもっす!お久しぶりっす!
忙しいことは、イイコトっす。けど、お身体には気を付けて下さいっすね~!

ウチにある古い工具は何度か漁っているんすけど、こんな使えるモノあるなんてっ!と思ったところっすよ(笑)

さすがに錆びきったヤスリは無理っすけど、誠さんの言う通り、もう買えない工具とかの方が、妙に手に馴染んだりするんすよね~

画像UPしたキサゲ。どうやら昔親父が使ってたモノらしく、何回も砥いで長さ半分から3分の2になったモノらしく、親父曰く「もっと良いキサゲに替えて使わなくなった。」との事だったんすけど、妙に手に収まりがよく、感慨深いモノがあったっす。

道具、工具との出会い。
っていうのも、手作りの面白みの一つ。
と思った今日この頃っす。
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