"飾・彫金"カテゴリーの記事一覧
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平成最後の日、いかがお過ごしでしょうか。
平成をなんやかんや言うのは他の誰かにお任せして、
ここでは予告した「ミルグレイン」のお話しでっす!
(むしろ平成関係ナシッ!)
で、
まず「ミルグレイン」とは、
ラテン語だったか?
「ミル」千(の)「グレイン」粒
ってことらしいです。
ジュエリー、貴金属加工においては、
主に縁などに細かな粒々を作ることを
ミルグレイン、ミル打ちなどと言ってます。
こんな具合です。
んで、
この加工をするための道具を先日の予告では、
こやつを「ミルタガネ」と言うそう。
約20年前にオイラが聞いたのは、
「ナナコ」or「玉ぐり」だったんですよね。
という話をしたんですが、
オイラが「ミルグレイン」の話をしようと決定付けたのは、
上のペンダントの縁の模様もミルグレイン。
と、ネット上で紹介しているモノがありまして、
「あれ?さすがにソレはナナコ(魚子)模様じゃね?」と、
「粒々っていうより、丸じゃね?」と思いましてね。
まあ~ なんでしょう、
ソレも「ミルグレイン」と言うのかもしれないですけど、
オイラが思っていた「ミルグレイン」「ミルタガネ」と道具も加工もちと違ったので、
まあ~ なんでしょう、
色々と道具やら加工法やらを紹介しながら
単純だけど、なかなかに熟練を要するミルグレイン・ミル打ちを
「素人でも頑張れば出来る!」という感じまで持っていく
考察をしてみよかなぁ~
っと、思った次第です。
んがっ!
どうにも長くなってしまうので、
今回は『素人でも頑張れば出来る!ミルグレイン』で
必要な物、準備する物の紹介で終わりまっす!
・ミルタガネ・ナナコタガネと呼ばれる物。
・その柄。
・ルーペ。
・HARPのタガネホルダー。
タガネは0.05mm刻みでNo.0の0.25mm~No.22の1.35mmまであり、
とりあえず大・中・小としてNo.15・10・5があれば良いかと。
タガネホルダーは注意が必要です!
上の画像の特に右側!
右側の角度を変えられる物じゃないとダメです!
安いので左側の角度調整のみ!のがあるので注意です。
他には、
・ダイヤモンド砥石(#600・#1500・#3000)
・ダイヤモンドディスク(#600・#1500)
などなど、より安くしたければ、
平らなダイヤモンドヤスリなどでもイケルと思います。
砥石等の番手、粗さは、成形用の粗いの。仕上げ用の細かいの。
って感覚でOKでっす!
以上!
これらがあれば一応「オイラの思うミルタガネ」が作れまっす。
そしてたぶん「オイラが思うミルグレイン・ミル打ち」が出来まっす。
てか、やってみた。
のが最初の真鍮リングでっす。
次回! 『素人でも頑張れば出来る!ミルグレイン ~其の弐~』
・ミルグレイン・ミル打ちの道具と加工の仕上がり。
その後の予定!
・ミルタガネを作る難しさ。ミル打ちの難しさ。
・ミルタガネを頑張って作ってみる!
・ミルグレイン・ミル打ちを頑張ってやってみる!
です。
ってことで、
令和の世も皆様どうぞよろしくお願い致します。
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昨夜の天気予報で東京は、雨、最高気温10℃。
とか言っていたのに、、、
いいお天気で最高気温17℃。
昼過ぎにただ一人傘を持ちコートを着て山手線電車に乗る
そう、オイラ!
今朝の天気予報も見ておくべきだった!くぅっ!
そんな今日この頃。
さて、
今やネット社会、通販社会になったワケですけれど、その弊害か?
今日のタイトルの表をちとネットから引っ張ってこようと思ったんですけど、
ブライダルジュエリーしか出てこねぇ。。。
かつてはシンプルに数字が入った表がサクっと出てきた思うんですけど、
ブライダルジュエリーの説明的なのしか出てこねぇ。。。
ってことで、
オイラのメモ的な意味でもUPしておきます。
以下、検索用キーワード
ダイヤモンド メレダイヤモンド 直径 重さ mm カラット ct サイズ 表 サイズ表
。 -
約四年ぶりの更新。
オイラはっ! まだ生きてるぞぉぉ~!
ってことでね、
実は三年くらい前に激しい腰痛に見舞われまして、
始め一週間は寝たきり、一か月はまともに歩けず、
一年くらいは2~3時間イスに座っていると半身が痺れてきて
まともに仕事が出来ない状態で、飲んだ暮れたりしてた数年前。
多少調子が良くなってきてリハビリ的に仕事して一年。
まともに仕事出来るように一年。
そんな近況報告でっす!w
さてさて、ノギスなんですが、
あ、ノギスっていうのは100分の5ミリメートル単位まで精密に測定する測定器です。
(デジタルは100分の1ミリメートル単位)
こんなの↓
下から、中村製作所のカノンノギス15センチ。
ミツトヨノギス10センチ。ミツトヨデジタルノギス15センチです。
工業製品として見ると短尺のノギスです。
で、
これらのノギスはオイラが十年以上前に技能検定試験を受けるときに買って、
未だに愛用している物なんですが、
当時、
ウチにあった何十年物のノギスは精度がちと微妙になっていて、
安いからと買ってみた中国か韓国製のノギスはすぐに精度が狂ったので、
工具屋さんに相談したところ、
「Jisマーク〄付きの国産物が良いですよ」と勧められ買ったんです。
未だに精度も狂わず使っている事から、工具屋さんの言うことは正解だった!
Jisマーク〄付きの国産物は正解だった!と思う今日この頃なんですよ。
んで、
最近になってもう一本ノギスが欲しくなる事態が発生しまして、
とりあえず価格いくらくらいだったかな~?と
御徒町へのお使いついでに工具屋さんに寄ってみたんですが、、、
Jisマーク〄付きが無い!?
ほえ?な、なんで???
姿形は変わらずのミツトヨノギスはあるけども~?
という事態にちと驚きまして、
まあ価格は普通のは5千円ちょっと、デジタルのは1万5千円ちょっとと
チェックしておいて、帰宅してからどういう事情かメーカーを検索検索!
すると、
難しいことはよく分からんけど、工業規格の情勢の変更?都合?で
Jis規格に準拠しているもののJisマーク〄を付けなくなったりしているようで、
上の画像ミツトヨノギス10センチはミツトヨ公式HPによると
Jisマーク表示製品リストから外れてました。ふむふむ。。。
そりゃあJisマーク〄付きノギス売ってないわなぁ~w
ちなみに、
カノンノギスの方も短尺でお手頃価格?のノギスはマークがなくなっているようで、
デジタルノギスは元々付いていません。
またJisマーク〄付きのミツトヨノギス15センチは8千円ちょっとするみたいです。
まあJis規格に準拠してるのでミツトヨノギスならマークがなくとも
間違いは無いでしょう~
そんなこんなでノギスについて調べてた今日この頃、
他にもちと気になった事が。
ミツトヨさんと中村製作所さん、
どちらも日本を代表するような計測工具・器機メーカーなワケですが、
その沿革、企業の歩みを見るとなかなかに興味深いものが。
1930年代戦前から始まり、戦後の高度経済成長期の工業化、電子デジタル化や
レーザーなど光学機器化などなど、工業製品の進化が計測器から見えてくる。
ちゃんと国産で進化してきてそれが更に他の物造りに繋がっていると。
ふむ、なんか感慨深いものがあるのぅ~
とノギスを手にし思う今日この頃です。
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今、何かと話題のホテルやデパートのレストランの
偽装 おっと、、、誤表示問題。
もう6.7年前?の、
あの吉兆問題の頃からやってたトコも!?
って話らしい。
うちら(宝飾業界)でやってたら、
余裕で裁判沙汰、ブランド潰して高跳び!
とか起こりそうですよねぇ~
さて、
オイラが彫りを学んだ先生が先月に個展を開きましてね。
そこに伺った時の話の流れから久々に先生のご自宅へ伺う事となりまして、
先日行ってきましたです!!
ちょうどその日は先生宅にオイラと同じく先生から学んでいた
若手ハワイアンジュエリーアーティストさんがハワイ帰りでやってくる!
そして、ナイフ造りを(たしか)20年以上で、
今はナイフを装飾するスクロールなども彫っている方が来られる!
という話しで、
話しに飛びついて同席させてもらってきました!
前日は遠足の前の日の子供のように、なかなか眠れない思いでした(笑)
で、
さすが!Engravingの話しが尽きない!
タガネの形状・刃の角度の話や、道具の話から、
デザイン・思考思想や、ちょいテクや、あるある話まで雑談を挿みながら
先生もご自身作品、タガネ、道具を惜しげも無く
見せて触らせて説明してくれるモノだから
さらに話に拍車がかるでっす!!
オイラは16時過ぎくらいから参加させてもらいましたが、
終電近くの23時半頃の最後まで居ちゃいました(笑)
もう楽しくって!ありがとうございます!!
奥様ご迷惑おかけして申し訳ありません><
と、いつもの造り・飾り談議に引けを取らずの久々の彫金談議、
充実した一日となりました♪
無理を言っていただいた某有名人のデザイン集をもとに、
練習してソコソコならUPする! かも? です(笑)
H先生、Kさん、Hくん、有難う御座います!
これからもよろしくお願い致します!(^^/ -
この前の連休は、地元神社でお祭りでした。
ええ、設営準備したりフランクフルト売ってる側でした。
そういうのもなかなか楽しい♪
さて、
彫金の時に品物を固定する為に使うヤニが少なくなってきたので、
作ってみたっす。
「そういえば以前、名人さんに教えてもらった配合がある。」と
思い出してテキストを引っ張り出して準備!
♪~ トゥルットゥットゥットゥ♪~ トゥルットゥットゥットゥ♪~
♪~ トゥルットゥットゥットゥ♪~ トゥルットゥットゥットゥ♪~
(3分クッキング的音楽♪)(3分じゃ終わらないけど笑)
ってことで、まず今回作るヤニについてですが、
彫り用のヤニを作ります。
打ち出しなどをする彫金のヤニとは別物です。
彫り用のヤニは、
水っぽくサラ~っとしていて、短時間でカチっと固まります。
打ち出し用のヤニは、
ネバリが強く、なかなか固まりません。すぐ固まってしまうと、
叩いた時にヤニが割れて使い辛いです。
目的によってヤニも違うワケですね~
つまり配合が変わってくるワケです!
んでは、
今回用意するモノ。
松ヤニ:1kg 焼セッコウ:1.1kg位 サラダ油:20g 松煙:少々
(名人さんのトコはゴマ油らしいのですが家になかったので^^;)
彫り用のヤニの配合分量です。
ちなみに打ち出し用のヤニの場合は、
松ヤニ:1kg 焼セッコウ:0.7kg位 サラダ油:20g 松煙:少々
だそうです。
ちなみにちなみに、日本に昔から伝わっている分量は、
松ヤニ:3.4kg 地の粉:4.4kg ゴマ油:250cc 松煙:少々
だそうです。
で、
それぞれの材料をちと解説すると、
・松ヤニ・
松ヤニには和脂と洋脂の2種類のタイプがあります。
和脂はネバリが強く、打ち出し用向きで、
洋脂はアッサリしていて、彫り用向きです。
今や日本製は手に入りにくく、中国製、米国製が主のようです。
他にも品質など細かくあるようですが、詳しくは工具屋さんに聞いてくだされ(笑
・焼セッコウ、地の粉・
伝統彫金のヤニというと、地の粉を使うのになぜ焼セッコウなのか?
品物をヤニから外す時に地の粉はカスが残って焼き付いたようになるので、
焼セッコウを使います。
焼セッコウで作ったヤニの方が固まった時にやや硬い感じです。
この焼セッコウの分量でヤニのネバリ具合や固まり易さなど調整しています。
焼セッコウは薬局などで取り寄せ出来ます。
・サラダ油、ゴマ油・
少しの油をヤニに混ぜることで、滑らかになり割れにくくなったりします。
植物油ならだいたいイイようです。
量を入れ過ぎるとべちゃべちゃになって使い物にならなくなるので、
ちゃんと分量を量りましょう~(昔、容器からドボンと入れて失敗したことがある笑)
・松煙・
品物や彫り粉が良く見えるようにヤニを黒く色付けする為の煤です。
焼セッコウを使う場合は特にスゴイ色になるので必須です。
ってな感じで、
ヤニを作っていきまっしょ~!
本当は少しづつ松ヤニを入れた方がいいんですけど^^;
焦がさないように(煙が出ないように)弱火でゆっくりと
塊がなくなるまで溶かしていきます。
深さのあるフライパンで作ってますが、もっとたくさん作る時は
鉄鍋、中華鍋とかがいいでしょ~
で、全部溶けたら、
焼セッコウを少量づつ混ぜながら加えていきます。
量が倍以上になるので多少火力調整しながら
しっかりと混ぜ混ぜします。
で、
よく混ざったら、松煙も混ぜて黒くして、
黒くなったら一度火を止めます。
火を止めたら静かに棒でグルグルと回します。
この時にヤニの中に入った空気が抜けてさらによく混ざります。
ヤニが固まってきて棒が動かなくなってきたら、
油を少しづつ入れます。
また棒が動くようになるので、完全に混ざるようにグルグルして下さい。
混ざったら、もう一度火にかけてドロドロにしたら完了です。
今回、半分は以前からあるヤニと混ぜ、半分はボールに空けました。
分量がもっと多い時は、お玉でしゃくって、水の中に入れると
球みたいなヤニの塊ができるようです。
んで、一晩寝かせると・・・
こんな感じです。
(松煙の在庫が途中で切れて完全には黒くならなかった・・・笑)
で、これを使ったフライパンの上にひっくり返して
裏からゴンゴンゴン!っと、
カパッ
大きい塊のと、細かいのと、粉々のヤニが完成です。
これでヤニ台1.5~2個分の量ですかね?
使い心地は、ほぼ感性なので(笑
お試し下さいっす。
以上!ヤニ作り!でしたが、
夏場や冬場の温度差でヤニのコンディションが変わります。
昔から彫金界では夏用のヤニ、冬用のヤニと作ったりしたそうです。
微調整は油の量で、具合が悪ければ焼セッコウの量で調整してみて下さい。